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2017.09.20更新

 最大の原動力が、個人の投資心理を反映しやすいとされる外国株式や債券などの対外証券投資の増加だ。16年前半は売却や償還額が新規投資額を上回っていたが、16年9月末に流入超に転じ、年間では約1兆円増加した。昨年11月の米大統領選でで大規模減税や投資を掲げるトランプ大統領が勝利したことで世界経済の成長期待が高まり、海外金融商品にお金が流れ込んだ。

 16年2月に導入された日銀のマイナス金利で、国内の金融資産の利回りが一段と低下したことも、より高い利回りが見込める外貨建て資産へのシフトを後押しした。生命保険各社は、「一時払い終身保険」などで円建て商品の販売停止・縮小に相次いで踏み切る一方で、外貨建ての販売に力を入れている。第一生命の外貨建て年金と一時払い終身(いずれも定額)の16年度の保険料収入は前年度比約17%増、日本生命の外貨建て保険も約25%の伸びとなった。

 大和総研の土屋貴裕・主任研究員は「米国の利上げと日本の超低金利環境の継続で金利差は拡大する方向で、家計の外貨建て資産は今後も増加が予想される」と指摘。「銀行預金に滞留しているお金がどこまでリスクを取って海外投資に振り向けられるかが注目される」としている。

投稿者: 松村税務会計事務所

2017.09.15更新

一年半ぶり50兆円超す

国内の超低金利嫌い

 

 家計が保有する外貨建ての金融資産が増加している。2016年12月末の残高は前年末比3%増の50兆6000億円となり、15年6月末以来1年半ぶりに50兆円を超えた。米大統領選後の世界的な景気回復期待に加え、国内の超低金利を嫌って利回りの良い海外資産にお金が向かっていることが背景にあるとみられる。為替リスクを恐れて国内にとどまっていた家計資金の海外シフトが本格化するか、注目される。

 

 日銀が四半期ごとに公表する資金循環統計を基に大和総研が推計した。16年12月末の外貨建て資産の内訳は、投資信託約28兆7000億円、外国株式や外国債券などの対外証券投資約16兆5000億円、外貨預金約5兆4000億円_だった。外貨建て資産は07年9月末に過去最高の約54兆円に達した後、リーマン・ショック後の08年12月末には約32兆円まで落ち込んだ。12年ごろからは日銀の金融緩和などによる円安進行で回復が進んだが、16年6月末には英国の欧州連合(EU)離脱決定などで46兆円台まで減少していた。

 今回の「50兆円越え」の特徴は、円安効果に頼っていない点だ。16年末の円相場は1ドル=117円で、15年末比で2.8%の円高・ドル安となった。円高になると、外貨を円換算した資産の金額は減少する。このため、16年末の外貨資産の増加は、円高に伴う目減り分を補うほどに、家計の保有が大幅に増えたことを意味する。

投稿者: 松村税務会計事務所

2017.09.13更新

虐待やネグレスト

昨年、児相の申し立て増加

 

 虐待やネグレスト(育児放棄)などをした親に対し、全国の家裁が出した「親権停止」の決定が、昨年1年間は83件と過去最高だったことがさきごろ、最高裁の集計でわかった。親権停止は2012年4月に始まった制度で、活用が進んでいることをうかがわせた。最高裁は「児童相談所長よる申し立てが増えたことが原因」と分析している。

 親を子どもから引き離す制度は、期限を設けない「親権喪失」が従来あるが親子関係の修復が望みにくく、結果的には子どもの利益にならないとの指摘があった。民法改正で新設された親権停止は家裁が審判で親権を最長2年間停止する仕組みだ。

 最高裁によると、親権停止決定は12年14件(親権喪失決定17件)、13年63件(同25件)、14年40件(同32件)、15年58件(同21件)、昨年83件(同25件)だった。

 児童相談所長による停止申し立てが増加。12年は10件(停止決定に至ったのは全10件)だったが、昨年は74件(同59件)に上った。

 子供本人や親族からを含めた停止申し立ての総額も増加傾向にあり、昨年は初めて200件を超えた。一方、喪失申し立ては100件前後で推移している。

 昨年の停止決定理由の内訳はネグレイト34件、身体的虐待15件、心理的虐待13件、性的虐待5件などだった。停止の対象は実母58人、実父31人だった(父母ともに停止されたケースあり)。

 親権停止の期間中、子供は児童養護施設に入所したり、親族に預けられたリすることが多い。

 厚生労働省の担当者は「小さい子供の場合、長い目で親子関係の修復を図ることも必要だ。関係が断絶してしまう親権喪失より、期間を区切って親に改善を促すことができる親権停止の方が利用しやすいのではないか」と話している。

 

投稿者: 松村税務会計事務所

2017.09.11更新

「安易な預入れ」指摘も

 

 慈恵病院は「ゆりかご」を「命を救う最後の手段」と位置づけ「まずは相談を」と呼びかけてきた。ただ、開設当初から「安易な遺棄が増える」「子が親を知る権利を奪う」などの批判があった。

 運用を検証する熊本市の専門部会によると、預けられた125人のうち、判明した理由は「生活困窮」「未婚」が上位を占めた。障害のある子が少なくとも11人いた。部会は、命を救うために切羽詰まった状況があった一方、自分の幸せを優先した「安易な預け入れ」もあったと指摘。生後間もなく飛行機や新幹線で熊本に来て、「母や子の生命にかかわる事故がいつ起きても不思議でない事例が多くあった」としている。

投稿者: 松村税務会計事務所

2017.09.08更新

大切な命気付けた

「消えて」一度は思ったけど

 

 親が育てられない子どもを匿名で預かる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)が、熊本市の慈恵病院に開設されて10年になる。昨年3月末までに125人が預けられた。

 幼稚園に通う男の子が母親と手をつなぎ歩く。笑顔で、池を見ては「コイがいる!」。20代の母親は「かわいいですよ」と頭をなでる。

 「消えてなくなれ」。一度はそう思った命だった。周りに打ち明けられずに一人で産んだ後、「ゆりかご」に託した。

 妊娠したのは、地元の九州を離れ、中部地方の看護の専門学校に通っていた10代の時。交際していない男性と1回だけ性交した。生理が来ない。検査薬で調べると陽性だった。「どうしよう・・・」。中絶も考えたが、ずるずると日が過ぎた。「逃げてましたね」と当時を振り返る。

 おなかはどんどん膨らむ。学校にばれれば、退学になるかもしれず、ひた隠しにした。「生理来てる?」と心配する人には、「太りました」とうそをついた。

 「流れないかな」。おなかに重い物を入れたバッグを落とした。「このまま誰にも気づかれずにすめば」。だが、命は強かった。

 ある日、急におなかが痛くなった。学校の寮の部屋でひとりうめき続け、男の子をトイレで産んだ。「めちゃ、かわいい」。おっぱいをあげ、一緒に風呂に入った。

 ちょうど父から実家に帰ってくるように言われていた。「連れて帰れない」。悩んでいる時、テレビなどで話題となっていた「赤ちゃんポスト」をふと思い出した。父にはごまかして新幹線に乗った。熊本駅で初めて赤ちゃんの写真を撮った。タクシーに乗ると運転手が言った。「かわいいですね」。別れを前にし、悲しかった。が、預けるしか選択肢はなかった。

 病棟外側の扉を開け、赤ちゃんを置き、帰ろうとした。その時、病院の女性が声をかけてきた。寄り添って話を聞いてくれる女性の胸で泣いた。「どうしたいの?」と聞かれ、初めて思いを口にした。「働くようになったら引き取りたい」

 男の子はいま、母親の地元の児童養護施設で生活している。母親は働きながら、月に1、2回ほど会いに行く。小学校に上がるまでには引き取るつもりだ。「(息子の命が)なかったことにならなかったら、いま幸せ」と語る母親。いずれ、息子にはすべてを隠さず伝えるつもりだ。「うそはつきません。本当に大好きだから」

投稿者: 松村税務会計事務所

2017.09.06更新

協力7割へ取りこぼし防ぐ。

時間を延長・団体一括

 

 環境保全などを目的に富士山お登山者から集める任意の入山料(富士山保全協力金、原則一人1000円)が本格導入されて、今年7~9月の登山シーズンで4年目を迎える。入山料を払った登山者の割合を示す協力率について、協力を呼びかける静岡、山梨両県は7割の目標を掲げるが、昨年は6割にとどまった。両県は「取りこぼし防止」の新手法で目標達成に乗り出す。

 

 両県によると、昨年は約24万5700人が富士山に登り、うち6割に当たる約14万6200人が呼びかけに応じ、計1億4200万円が集まった。

 三つの登山ルート(富士宮、須走、御殿場)がある静岡県は昨年、一律に午前4時~午後4時の間に5五合目で入山料を集めていた。しかし、夕方以降も登る人が多いことから、今年は富士宮、須走の2ルートで入山料の呼びかけを午後9時まで延長する予定だ。この2ルートとは逆に、山頂までの距離が長い御殿場ルートは正午までに短縮する。人件費などを抑え、集めた入山料をより有効活用できるようにする。

 静岡県富士山世界遺産課は「昨年は登山者の7割程度に入山料への協力を呼びかけていたが、今年は9割程度に呼びかけられるはず。と自信を見せる。

 一方、山梨県は今年から新たに団体客向けの一括納入制度を導入する。あらかじめツアー代金に入山料を含めるなどして旅行会社が支払いを代行する仕組み。旅行会社には変わりに手数料として5%(一人あたり50円)を払い戻す。同県の担当者は「インセンティブをつけて団体客からの取りこぼしを減らしたい」と話す。

 両県合わせた協力率は2014年は6割近かったものの15年は5割まで落ち込んだ。このため両県は昨年、5合目までの路線・シャトルバス車内で協力を呼びかけたり、入山料を集め始める時間を午前6時から同4時に早めたりしていた。

 また、両県は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会から「多数の登山者の圧力が富士山の神聖な雰囲気を阻害している」などとして登山者数の適正管理を求められており、18年7月までに主要ルートの1日当たりの望ましい登山者数も設定する。、

投稿者: 松村税務会計事務所

2017.09.04更新

いまや時代劇はニッチ

 

 コラムニストで時代劇研究科のペリー荻野さんは、時代劇の将来を、それほど悲観していない。

 「国民的時代劇は、もはや幻ですが、新進の監督や脚本家が、漫画原作物のような、変化球を投げつけている。つくり手の世代交代は途切れていない」

 だれも見たことのない世界を再現する時代劇は、極論すれば、何でもありのファンタジーだという。

 「若い監督がどれだけ奇抜につくろうがOK。その感性に、古参のスタッフが、そう来るかと仰天しながら映像を撮っている」

 予算が乏しく、情熱とアイデア勝負の制作現場は、映画より格下にみられていた黎明期のテレビ時代劇のそれを思い起こさせる。

 「時代劇は今や、ニッチ(すき間)なもの。膨大な映像コンテンツの中に埋もれてしまいがちですが、かならず逸品が隠されている。役者も、だれがチョンマゲを頭に載せるかわからない時代だから、配役の妙も楽しめますよ」

投稿者: 松村税務会計事務所

2017.09.01更新

この世に悪がある限り

 

 国民的テレビ時代劇「水戸黄門」が今秋、TBSで、武田鉄矢さんを主演に迎えて6年ぶりに復活します。私の望みは、黄門さまがさりげなく、「このバカちんがぁ」と八兵衛をしかりつけること。遠山の金さんも大岡越前守も鬼平も地上波から次々と消え、時代劇は風前の灯と思いきや、見限った人ばかりではないようです。

 

 日が傾き、ほの暗くなりかけたお茶の間では、ひと昔前まで、年老いた家族が、テレビ時代劇の再放送に見とれていたものだった。

 北陸出身で、いまは東京で暮らす女性(48)は、約20年前に他界した祖父の記憶をたどるとき、真っ先に思い浮かぶのが、里帰りするたび見かけた、その場面だという。

 「水戸黄門が大好きだった祖父は、夕方、再放送が始まると、ウイスキーの瓶とコップと柿の種を用意して、テレビの前に陣取るんです。若いころの深酒がたたり、祖母から、お酒は一杯だけと、きつく言われていたから、「表面張力、表面張力・・・」とつぶやきながらウイスキーをなみなみ注いで、黄門さまの世直し旅を見ながら、ちびちびすすっていた。その至福の表情が忘れられません」

 もうひとりの東京の女性(43)は、小学生のころ、日が暮れて家に帰ると、祖母がテレビにかじりついて、「水戸黄門」を欠かさず見ていたという。それを横目にするうち、自分も、里見浩太郎さんが演じる助さんに、ぞっこん夢中になってしまった。

 「学校でも助さんのことばかり考えていて、できることなら結婚したいと思うほど、絶対的なヒーローでした」

 しかし、TBS系で40年余り放送された「水戸黄門」シリーズが2011年に終結したとき、地上波の民法テレビから時代劇のレギュラー放送が、いったん消滅。その後、盛り返す兆しはない。

 時代劇に背を向けた人びとの言い分はこうだ。

 「封建時代を描くから仕方ないが、男ばかり威張り散らすドラマは歯がゆい。命が粗末に扱われるのもいやだ」(長崎、65歳女性)、「日本の歴史には戦国時代と江戸時代しかないのかと思うほど、同じ人物が登場するのでうんざり。つくり手の視野が狭すぎる」(京都、57歳女性).

 時代劇の命運、もはやこれまでなのか。アンケートでは多数を占めた擁護派を代表する意見を紹介しよう。

 「観戦懲悪のワンパターンは、最後に悪が成敗されるという、現実にはめったにない結末をかならず見せてくれる。権力もお金もない庶民には、このうえない憂さ晴らしになる」(大阪、66歳女性)

 この世に悪がある限り、滅びることはなさそうだ。

 

 

 

投稿者: 松村税務会計事務所

2017.08.30更新

廃小学校(勝浦市)を改修

シェアオフィス併設4ヵ所に展開

 

パクチー

 

 パクチー(千葉県美浜区、坂本純子社長、043・306・8456)は、千葉県勝浦市の廃小学校を使い、飛行ロボット(ドローン)パイロット育成などの事業を始める。数千万円を投じて校舎を改修し、8月にはコワーキング(共働ワークスタイル)施設も開業する。現在、千葉市内で同様の施設を運営しており、ノウハウを生かし地方部での事業展開にのり出す。今後千葉県内で施設を4ヵ所程度まで増やしていく。

 パクチーは旧清海小学校を勝浦市から借り受け、「シェアキャンパス清海学園」として活用する。東京都心から車で1時間半程度の距離にありながら、自然に囲まれビーチが目の前という立地を利用者に訴求する。

 同社はウェブ制作、コワーキング施設運営のほか、ドローン空撮事業も手がける。同事業の知見をもとに、撮影用ドローン操縦向けのプログラムを提供する。体育館や校庭を活用し、安全飛行の知識と操縦技術を集中的に学べるようにする。10時間の実機操縦を含む2泊3日のコースなどを設ける予定だ。

 コワーキング施設はIT企業などのサテライトオフィス利用を見込むほか、リモートワーク促進で個人利用者の需要も拡大するとみる。月額2万ー5万円で契約するプランと一時利用席を設定する。また、創業セミナーや業種ごとの交流会などを定期的に開催し、集客につなげる。近隣の民宿などとも連携し、地域活性化の核になる施設を目指す。

 勝浦市が空き公共施設に企業を誘致したのは初。千葉県は人口減少地域の活性化や雇用促進に向け、空き施設活用による企業誘致に力を入れており、自治体と企業のマッチングなどを支援している。

 

 

投稿者: 松村税務会計事務所

2017.08.28更新

D51と112

月2000万円~

 

 子供も体験運転ができる蒸気機関車(SL)をリースする全国的にも珍しいサービスを鉄道車両運送会社が始めた。運転をサポートする機関士も派遣する。自治体のイベントなどでの活用を見込んでおり、「鉄道遺産の継承につなげたい」としている。

 大阪市住之江区の「アチハ」で、リースするのは個人などから購入した「D51」(1943年生)と「112」(39年生)。動力源は圧縮した空気で、時速5キロ程度で走る。体験運転の際には、旧国鉄職員の機関士が手を添え、操作をサポートするという。

 リース料は、車両代と輸送代(往復の基本料金)がそれぞれ月1000万円から。1ヵ月を超える場合、翌月以降の車両代は月500万円としている。

 同社は昨夏、取引先の鉄道会社から「SLを走らせたいと思う人は全国にいる。車両を運ぶ企業なら何かできるのでは」と提案されたことから、事業化を決めた。SLは老朽化で解体されることもあり、阿知波孝明社長(39)は「保存や地域の活性化につながればうれしい」と話している。

 鉄道ファンでつくる「鉄道友の会」(東京)によると、車両の電化に伴い、SLは徐々に廃車にされ、76年、旧国鉄路線から完全に姿を消した。ただ、SLの人気は根強く、大井川鉄道(静岡県)などが運転しているほか、体験運転できる場所も若桜鉄道(鳥取県)などにある。友の会の日比政昭理事(62)は「貸し出し事業などを通じ、SL保存の機運が高まることを期待したい」と話している。

投稿者: 松村税務会計事務所

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