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2018.04.25更新

2年で35%伸長

売上高30ヵ月連続増

 

 三越伊勢丹ホールディングスと高島屋、大丸松坂屋を運営するJ・フロントリテイリングはさきごろ、29年10月の既存店売上高が前年同月比約1~2%増だったと発表した。業界全体では、ネット通販ととの競合が激しい衣料品販売が2年前と比べ9%落ち込んでいるが、化粧品は逆に35%伸長。直近の9月まで30ヵ月連続の右肩上がりだ。

 松屋銀座店(東京都中央区)は昨年8月、1階の喫茶店を化粧品売り場に改装し、出店ブランドを2つ増やした。訪日客が多い阪急うめだ本店(大阪市北区)は組織を改編し、服や雑貨を扱う「婦人部」から「化粧品部」を独立させた。Jフロントの山本良一社長は「定期的に来日し、まとめ買いするる客も多い」と話す。

 訪日客が少ない地方店でも、高崎高島屋(群馬県高崎市)は昨年9月の全館改装で化粧品の出店ブランドを23から30に増やした。

 松屋のバイヤー、寺本知香さんによると、百貨店にしか出ない高級ブランドが近年、容器にイニシャルを刻印する口紅など「SNS(会員制綱領サイト)映え」する商品を増やし、若い女性の人気を集めている。服やバッグと比べ「化粧品は20代でも手の届く高級品」だという。

 しわを改善する医薬部外品の美容液など機能性が高いヒット商品の登場も大きい。専門的な肌診断など百貨店ならではの細やかなサービスが客の心をつかむ。

 「好調のべースは、働く女性の増加だ」。日本百貨店協会の山崎茂樹専務理事は&&%に達した女性就業率(平成28年)を挙げ、「管理職の女性も増えて、それなりの化粧品を求めるニーズが高まった」とみる。

 化粧品の好調は、業界の課題である若年層の取り込みに役立っている。「さらに衣料品への買い回りにつなげたい」(京王百貨店)という各社の工夫が、百貨店復権のカギとなる。

投稿者: 松村税務会計事務所

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