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2018.04.13更新

 足立区が大学誘致などによって街のイメージを改善してきた効果も大きい。街の一画では再開発計画も進む。スタイルアクト(東京・中央)の沖有人社長は「オシャレな商業施設が集まるなど昔のイメージが払拭され、街の価値が高まってきている」と指摘する。

 加えて、パークホームズ北千住アドーアは駅から徒歩5分で商店街のアーケード沿いという立地や1~2階にイトーヨーカドーの店舗が入る点も評価が高い。購入者の約3分の1は共稼ぎ世帯という。

 「人気が高いとはいえなかった便利な街」として脚光を浴び、マンション価格が上昇しているのは北千住だけではない。

 東京カンテイが東京23区の新築マンションの分譲価格を調べたところ、05~16年の上昇率は台東区が80%、荒川区が78%、墨田区が69%で、都心の港区(2.3倍)や中央区(85%)に次ぐ高さだった。足立区は39%だが、最近は日比谷線の入谷駅や三ノ輪駅でも1坪300万円を超えるマンションの分譲事例がある。東京を東西に分けたときの上昇率の高さは東側エリアで鮮明だ。

 一方、西側はどうか。世田谷区は20%高、杉並区で23%高と、東側に比べて上昇率が低いエリアが目立つ。両区とも住宅街としての人気は高いが、東京駅周辺に通勤する場合など、東側より利便性が劣るケースもある。住環境を重視するなどの理由で駅から離れた場所で分譲されるマンションも珍しくなく、消費者の職住近接志向が高まるなかで価格上昇の勢いは鈍りがちだ。

 リクルート住まいカンパニーの池本洋一SUUMO編集長は「今後はまだ割安感が強い葛飾区や江戸川区の、駅に近いマンションが狙い目ではないか」と分析する。東京のマンションの人気や価格は西高東低の時代が長かったが、これから「東高」の時代に突入するのかもしれない。

投稿者: 松村税務会計事務所

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