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2017.05.24更新

イモ・コメ・イチゴ・・・現地栽培で開拓

 

 日本の農業関連企業がアジアで生産に乗り出している。日本のイモやコメを作付けし、現地や周辺国・地域の消費者に売り込む。国内市場は先細りが見込まれているため「日本品質」と鮮度で成長市場を狙う。

 農業生産法人のくしまアオイファーム(宮崎県串間市)はベトナムでサツマイモの作付けを始めた。日本の品種は糖度が高く、香港や台湾で人気が高い。日本の生産技術を移転し、初年度は1250トンの生産を見込む。シンガポールや香港にも輸出する。日本から輸出するサツマイモは富裕層、ベトナム産は「中間層以下をねらう」(同社)。

 コメ卸大手の木徳神糧はベトナム北部でコシヒカリなどの生産を始める。手始めに約500トンを作付けする。国内で増えている日本食レストランに供給するほか「中国への輸出を想定している」という。日本貿易振興機構(ジェトロ)によるとベトナムは「土壌や気候が日本品種に合っている」。日本からの輸出は検疫条件が厳しいが、ベトナムからは比較的輸出しやすく、人気エリアになっている。

 イチゴの「とちおとめ」などを生産する農業生産法人のGRA(宮城県山元町)は中東で生産開始に向けた調査を進める。すでにインドではハウス栽培で糖度15度と日本産並みの甘さを出すことに成功。現地のホテルに納めている。インド政府の意向を踏まえて地元雇用も進めている。

 農林水産省によると、2015年の農業総産出額は20年間で16%減った。アジアの消費者は日本の食品に関心が高く、現地生産は一段と広がりそうだ。

投稿者: 松村税務会計事務所

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