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2017.02.17更新

アマゾン、ほぼ全域に広げる

池袋の新倉庫、随所に工夫

 

 アマゾンジャパン(東京・目黒)は、最短1時間以内でインターネット通販の商品を届ける「プライム・ナウ」サービスの対象地域を拡大した。東京都の中野区など5区を加え、一部地域を除く東京23区の全区に配送できるようにした。同社は合わせて東京・豊島に新設した配送拠点を報道陣に公開。短時間で商品を用意し、発送するノウハウが詰まっているという。

 

 新倉庫の場所は東京・池袋の近郊。延べ面積や従業員数は公開していないが、大量に置かれた商品や棚をよけながらでも、1フロアを数分で歩いて回れるぐらいの広さだ。東販で5ヵ所目のプライム・ナウの倉庫で、その中では比較的小型のもののようだ。

 2階は常温で保存できる食品や日用品を保管する。棚は上から下まで細かい空間に仕切られており、その中に商品を納めている。人がすれ違える程度の隙間で大きな棚が何列も並ぶ様は、図書館にいるように感じる。注文があると従業員がカートを押して指定の商品を取り出していく。

 倉庫の1階はビールや乳製品、卵を保管する大型の冷蔵庫と、様々な種類のアイスクリームなどが入る冷凍庫。取り出された商品は専用のバッグに詰めて配送する。

 巨大な物流倉庫のイメージとは異なったが、短時間で商品を取り出せる工夫が随所に見られた。その一例が商品を保管する場所だ。棚を細かく見ていくと1つの区画に本や玩具、日用品と違う分野の商品がごちゃごちゃに置いてあったり、まったく同じ商品が別の区画に置いてあったりする。

 もちろん整理し忘れたのではなく「従業員の動線がぶつからないようにする」(担当者)狙いがある。ジャンルごとに厳密に場所を決めて保管していると、特定の商品に注文が集中した際に人が集まり混乱の元になる。速さや安全性を損なわないため、あえてこうした管理をしているという。

 倉庫内の至る所にアルファベットや数字の文字列で「住所」が書かれており、従業員はそれを見て目当ての商品を探す。システムの詳細は説明されなかったが「近い場所に続けて商品の取り出しに行かないように」という仕組みにすれば、従業員同士がぶつかる心配もなく効率的に配送準備ができる。

 アマゾンはプライム・ナウを1年前に開始。首都圏では東京のほか神奈川・千葉の両県、関西では大阪府と兵庫県の一部を対象としている。拠点によって異なるが、プライム・ナウで扱う商品は最大6万5000点。1年前のサービス開始時から3.5倍になった。利用者数は公開していないが、6割がリピーターという。

 各社はネット通販で短時間での配送を競っている。ヨドバシカメラは9月、最短2時間半で無料配送する「ヨドバシエクストリーム」サービスを都内で始めた。楽天は飲食店の料理や日用品などを最短20分で届ける「楽ビン」を東京23区のうち4区で提供している。

 

投稿者: 松村税務会計事務所

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