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2016.10.17更新

若者・女性ビール離れ阻止
スプリングバレーブルワリー社長

 キリンビールは2015年1月に小規模醸造のクラフトビール事業子会社、スプリングバレーブルワリー(東京都渋谷区)を設立した。スプリングバレーが開設した2ヵ所のブルワリー(ビール醸造所)店舗には、延べ約32万人が入場。クラフトビール人気も上向いている。同社はさきごろ、全国各地のブルワリー各社と共同で「寿司×クラフトビールフェス」を代官山で開くなど、普及策を仕掛ける。同社の和田徹社長に低迷するビール消費底上げに向けた考えを聞いた。

 ー同フェス事態は2月に続き2回目です。
 「クラフトビールの参加企業が(当社含め)5社から7社と2社増え、すし店も日本海側から金沢、新潟の2店が参加する。来場者は前回の1700人に対し、2000人を目指す。寿司とクラフトビールの珍しい組み合わせが会員制交流サイト(SNS)でも話題になり、数字以上のPR効果が出ている」-メニューを重視する狙いは。
 「下面発酵で流通している一般のビールは、赤身魚の刺し身などと一緒に食べると生臭さが強調されるネックがあった。しかし、(販売を進める)上面発酵のエールビールならこれが解消される。フェスに合わせ、すしに合う、「鮨祭」と「ほうじ茶エール」も開発し、お客様に提案する。すしは日本の代表料理として外国人にも人気が高い」
ー少子高齢化などを背景に国内のビール消費量は厳しい状況です。「外国人にも飲んでもらいたいが、1番飲んでもらいたいのは日本の若者層や女性層。ビールは苦いから苦手な人には、甘口のフルーツビールもある。ビールにはいろいろな種類があり、奥深いことを知ってほしい。ビール消費の下降トレンドを反転させたい」ークラフトビール人気の拡大は、地方のブルワリーを巻き込むなどの工夫が必要では。
 「大手ビール4社と違ってクラフトビールメーカーは互いにフランクで、製造情報も公開している例が多い。小規模醸造で小回りがきく利点を生かし、他のブルワリービールを限定醸造する試みは今秋にも始めたい。ブルワリーの友好企業は現在20社ほどあり、さらに輪を広げたい」-ワイン生産では高齢の醸造家が引退する一方、志望する若者も多いとと聞きます。
 「ブルワリーも同様。全国各地で志望する若者が増えている。醸造関係の科学はほとんどないので農業高校や大学(といった学歴)は関係ない。皆それぞれ熱心だし、勉強もしている。後継者難問題この業界にはないと言えるだろう」

投稿者: 松村税務会計事務所

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