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2016.07.29更新

 外食不況が進む中、新な商機をつかもうと、オフィス街の弁当ビジネスは多様化を続けてきた。コンビニエンスストアやスーパー、弁当専業店から移動販売車が集う弁当屋台村、オフィスへの弁当配達_。その動きは今、社内にまで押し寄せて来ている。
 とりわけ最近、注目を集めるのは、置き薬のようにチルド(冷蔵)弁当を社内にストックし、社員が食べた分だけ料金を支払う「置き弁」サービスだ。食生活の改善支援などを手掛けるスマイリー(京都市)は2月から同サービスを開始した。契約先企業に冷蔵庫を設置し、毎週火曜日に15食を配送。残った分は金曜日に回収する。
 企業側の負担は貸出冷蔵庫にかかる初期費用3万2400円のみ。メニューは専属の管理栄養士が監修。和・洋・中の3種類(1食650円)が週替わりで飽きない工夫がされているほか、食品添加物や保存料は不使用で、1食500キロカロリー以下におさえた。保健事業支援を手がけるセルメスタ(東京・墨田)は4月から同サービスを利用。社員の井上智里三(48)は「外に弁当を買いにいっていた時間をゲームなどの趣味にあてられる」と笑顔を見せる。現在のサービス対象エリアは千代田区など東京12区と横浜、大阪の一部のみだが、今後拡大する計画だ。
 食品メーカーのフジッコも置き弁市場に参戦する。冷蔵で47日間保存できるグラタンやラザニアなどの洋風総菜「ベスタデリ」シリーズ(409円)を社内の冷蔵庫に備蓄しておく「ストック型ランチ」として企業に売り込み始めた。2月から期間限定で約30社に試食用に商品を無料配布。参加企業の募集では「予想外に反響が大きかった」(同社)という。
 背景にあるのはランチタイムの過ごし方の変化だ。実際にオフィスの冷蔵庫に同製品を置いたIT企業のビーマップ(東京・千代田)。週に2回ほど利用するという畔上和之さん(43)の目的は「昼活」だ。ランチタイムに皇居周辺をランニングするのが趣味の畔上さん。移動も含め45分を昼活に充てるため、食事時間は15分ほど。今までは出勤時に買ったおにぎりなどを食べていたが「こちらの方が温かいし満足感がある」と喜ぶ。 

投稿者: 松村税務会計事務所

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