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2016.07.08更新

買い物や本人確認に
政府、今夏実験

 政府は今夏、外国人観光客が指紋認証だけで買い物や本人確認ができるシステムの実証実験を始める。現金やクレジットカードを持ち歩かずに済む利便性や防犯効果をアピールし、訪日外国人の増加につなげたい考えだ。2020年東京五輪・パラリンピックまでの実用化を目指している。

個人情報保護が課題

 計画では、外国人旅行者は空港などで指紋やクレジットカード情報などを登録。店頭に置かれた専用端末で、指2本の認証を行うだけで支払いや免税手続きが可能になる。また、旅館業法に基づき、外国人旅情者にはホテルや旅館に泊まる際にパスポート提示を求めているが、指紋認証での代用を認める方針だ。
 実証実験には、外国人に人気が高い神奈川県の箱根と鎌倉、湯河原、静岡県の熱海にある約300の土産物店や飲食店、ホテルなどが参加。来年春までに東北の観光地や名古屋の市街地などにも順次広げ、20年には東京など全国で実用化する計画だ。
 政府は、訪日外国人を20年に4000万人へ増やす目標実現に向け、指紋認証システムを活用したい考えだ。東京五輪・パラリンピックで訪れる観戦客に利用してもらい、日本の最先端技術を紹介する機会にする構想も描いている。
 どこでどのように利用されたかという情報は、匿名のビッグデータに加工し、政府主導の協議体が管理する予定だ。旅行者の移動や消費の動向を分析し、観光政策や観光業界の経営戦略に活用することを検討している。
 一方、外国人旅行者が指紋など個人情報の提供に懸念を示すとの見方もあり、プライバシー保護や情報管理などの課題についても検証する。
 同様のシステムは、国内の銀行やテーマパークで実用化の動きがでている。長崎県佐世保市のテーマパーク「ハウステンボス」では昨年10月、約30の店やレストランで、指紋認証だけで料金を払う仕組みを試験導入した。担当者は「財布を取り出す手間が省け、子ども連れのお客様などに歓迎されている」と話す。
 イオン銀行(東京都)はさきごろキャッシュカードなしに指紋だけで現金自動預け払い機(ATM)での預金引き出しなどができる邦銀初の実証実験を始めた。同行は「なりすまし防止など安全面も優れている」と説明している。





投稿者: 松村税務会計事務所

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