所長ブログ

tel_sp.png
メールでのお問い合わせ

2016.04.04更新

名刺管理サービスのSANSAN(東京・渋谷)広報部の名刺はクッキーだ。磯山江梨さんは効果について「和みますよね」とずばり。「社長のアテンドで外国人経営者などに渡すこともありますが、笑顔になるので場の緊張感が解けます」
 クッキー名刺を製造するシリアルマミー(東京・杉並)によると、年間販売枚数は約2万枚。2013年の発売後、大手アパレルブランドや自動車メーカーなどから注文が相次ぎ、あっという間に売れ筋に成長した。2015年8月にはバターの風味を生かしたプレーンに加え、イチゴ味を発売。名刺としての機能にこだわり、きちんと発色するよう、なめらかな表面に仕上げている。
 食べるとなくなってしまう消え物名刺だが、利点を感じる人もいる。SANSAN名刺総研(東京・渋谷)によると、もらった名刺を捨てられずに困っている人は47%。昨年12月に築地本願寺で開かれた「名刺納め」には約2万枚の名刺が集まり、木箱の中板が重みで抜ける事態に。参加した会社員の女性(33)は「これまで名刺をデータ化しても捨てられず、キャビネットの一番奥に入れて保管していた」と話す。食べられる名刺なら処分の手間はかからない。
 男心をくすぐる名刺もある。金型製造の共栄金型(千葉県野田市)の名刺はプラモデル風。もともとは異業種の人に金型の説明をするために作ったものだが、プラモデルのパーツに似た見た目が模型玩具にはまった「ガンプラ」世代の心をわしづかみした。
 当初は特に機能を持たせていなかったが「組み立てたい」という熱い声に応え、パーツを組み立てると名刺立てになるようにした。1月をめどに外部向けにも販売を始める。模型作りのプロや模型販売店などから、早くも問い合わせが入っているという。
 なぜ今、変わり種の名刺が広がっているのか。SANSAN名刺総研の日比谷尚武所長は「名刺はコニュニケーションツールとして使われるようになってきた」と指摘する。相手の詳しい情報はホームページやフェイスブックなどで簡単に確認できるようになった。
 「名刺は、私たち会いましたよね、と思い出してもらうための、より象徴的なものになりつつある」(日比谷所長)。フードプリンターが普及した中小メーカーでもアイデアを実現しやすくなったことや、名刺のデータ保存が一般的になったことも多様化に一役買っているようだ。
 消えものや実用品の名刺なら引き出しの奥深くにしまい込まれることは減るはず。今年は個性派の名刺で初対面の相手に強烈なインパクトを与えてみては。

投稿者: 松村税務会計事務所

SEARCH

CATEGORY

HOME
メールでのお問い合わせ 営業時間 9:00~17:30 定休日 土日・祝日 土日・祝日時間外予約可