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2015.11.09更新

連携進む都内中小
高度モノづくり協力企業を拡大

 こんにちは北区王子の税理士松村憲です。
東京都内で中小企業同士の連携が進んでいる。葛飾区の「下町ジョイントネットワーク」は、区内の町工場など約50社を束ね、共同受注を展開。大田区では「Nバイク」という歩くのと同じ動きで進む乗り物を、区内の企業を中心に約16社の協力で制作し、発売を目指している。

大手に負けない

 「下町ジョイントネットワーク」は、葛飾区で50年近く金属加工業を営む神野製作所の神野武久代表がまとめ役。取引先からの注文を神野製作所が窓口となって受け付け、プレス、へら絞り、溶接など金属加工から土木、ゴムまで各社が得意な技術を持ち寄って応えている。「町工場の技術を結集し、大工場に負けないくらいの一貫生産大成を目指している」と胸を張る。
 同ネットワークは10年ほど前、区内の金属加工業の経営者らによる勉強会として始まった。その後、リーマン・ショックや東日本大震災で町工場を取り巻く環境に厳しさが増したこともあり「専門技術を持ち寄れば、より高品質なモノづくりができる」と神野代表は考えた。近隣の町工場に声をかけ、その工場の経営者が仲間を呼ぶ形でネットワークができあがった。
 現在は除徐に受注を初めている同ネットワーク。今後は年内にも加工に関する教本の作成を考えている。神野代表は「これさえあれば初心者でも町工場に発注できるような本にしたい」という。

移動手段に

 「Nバイクプロジェクト」をまとめるのはナイトペイャー(東京都大田区、横田信一郎社長、03・6423・9995)だ。冬季五輪に参戦する国産マシンを開発する「下町ボブスレーネットワークプロジェクト」の一部メンバーが手掛ける。
 同バイクは見た目はキックスケーターに似ているが、ペタルで進む。ペタルは回さず歩くように押す。乗るにはコツがいるが、ペタルを回すよりも動きは楽だという。コンパクトで折りたたみも可能。重量12キログラムながらスタンドにキャスターをつけたため、スーツケースと同じ要領で引きずって持ち運べる。
 今後2号機を作成予定で、軽量化やコスト削減に取り組む。横田社長は「日本の交通事情にも配慮し、品質を保ちながら安価にしたい」と意気込む。

知名度あげる

 PRも忘れない。有名人に名乗ってもらい知名度をあげたり、プロジェクトメンバーで実際に走行し参加交流型サイト(SNS)上に距離を投稿したりしている。横田社長は「これから市販化に向けて協力企業を増やしたい。20年の東京五輪で会場間の移動に使ってもらえれば」と夢を語る。

投稿者: 松村税務会計事務所

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