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2015.07.15更新

各地で大幅刷新進む

 インターネットの普及で存在感が薄れている「タウンページ」の刷新が各地で進んでいる。「タウンページ」の刷新が各地で進んでいる。電話番号を探すだけでなく、地元のグルメや専門店などの特集を組み、表紙も「定番」の黄色をやめ、配布地域のイメージカラーなどを採用するところも出てきた。

倉敷ジーンズ店マップなど
黄色一新デニム色

 果樹栽培が盛んで、ミカンの生産量日本一の和歌山県の和歌山市。9月に、固定電話の加入者宅や事業所などに18万部が無料配布される改訂版「WAKAYAMA」の表紙はミカン色だ。
 編集には、スマートフォン(スマホ)世代の地元大学生7人も企画・取材で参加。和歌山大3年の馬場絢子さん(20)は「タウンページは使ったことがないけれど、同世代に手にとってもらえるものにしたい」。スィーツの人気店や、天の川を肉眼で見られるスポットなどを紹介するという。
 国産ジーンズの発祥地とされる岡山県倉敷市では昨年8月、表紙に藍色のデニムをあしらった改訂版「くらしき」がお目見えした。ジーンズ専門店マップをかざすと店のホームページが現れるQRコードも載せた。
 製作するNTT東日本の子会社「NTTタウンページ」(東京)によると、全国で約360種類あるタウンページの衣替えは昨年7月、表紙を特産の桃などの色にした甲府と、町おこしとして売り出し中のパスタを特集した群馬県高崎の両市版からスタート。電話番号やタウン情報とともに、ゴミの分別などの行政情報や避難所マップも掲載した。
 改訂版はこれまでに16道県の県庁所在地などで58種類が発行され、残りも来年度中に新しくなる予定。従来通り、1年ごとに内容を更新していくという。
 大幅刷新の背景にあるのは、ネット検索の台頭への危機感だ。スマホなどの普及で、固定電話の加入数は2013年3月、約2900万件で、ピーク時の1997年から半減。97年度に最大1億3000万部あった発行数(ハローページ含))も2013年度は6割の7900万部に落ち込んだ。
 同社の担当者は「地域ごとに特色を持たせた表紙を作り、ネットとは違う情報を載せた電話帳を届けることで、指で1枚1枚めくる楽しさをさらに深められれば」と話している。

投稿者: 松村税務会計事務所

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