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2015.07.06更新

こんにちは北区王子の税理士松村憲です。
 「道の駅」と聞くと長距離ドライブの休憩所として、あるいは土地の名産品を買える場として思い浮かべる方が多いかもしれません。ところが最近は、地域福祉や防災の拠点となっていたり、テーマパークのようだったり、さまざまな形に進化しているのです。

3500人の村に120万人

 関越自動車道の沼田インターチェンジから車で10分。山裾にひろがる田園地帯に群馬県川場村の道の駅「川場田園プラザ」はある。6.3ヘクタールの敷地内にミルク工房、ミート工房、パン工房やビール工房、レストランなどが点在し、地元食材をを使った出来立ての味を楽しめるのが特徴だ。
 前橋市から1時間余りかけて来た栗原麟一さん(68)、末子さん(67)夫婦は、県産銘柄豚のソーセージと焼きたてのパンを屋外で味わっていた。山々を眺めながら「四季を通じて豊かな自然と触れ合えるのがいい」と麟一さん。7月には6千本のブルーベリーが実をつけ、無料で摘み取りできる。近くの果樹園でブドウ狩りもするといい、年に10回ほど訪れている。
 大型遊具が置かれた広場では、子どもたちが駆け回っていた。同プラザから10分余り歩くと、SL「D51」の乗車体験ができるエリアもある(4月半ば〜11月の週末・祝日に運行)。「地元産の野菜をはじめ、ここに来ないと買えない、味わえないものを大事にしています」と小海一則駅長はいう。
 「開駅」したのは1996年。人口約3500人の村にのべ120万人の利用があり(2013年度)、7割がリピーターという。売り上げには年に約12億円。冬場75人、夏場110人の従業員のうち8割は地元雇用だ。人気のファーマーズマーケットには、村内農家の93%にあたる420人が出荷登録している。首都圏からの観光客など右肩あがりに利用者が増え続け、中国やインドからも視察団が来る。
 JTBパブリック執行役員の楓千里さんは、「まるでテーマパークのように楽しい場所。リピーターが多いのもうなずけます。昨今は美術館に併設されていたり、温泉があったり、観光目的地となっている道の駅も少なくない。ここ1、2年、ガイドブックには最寄の鉄道駅からの行き方を載せることも増えてきました」と話す。
 各地で活気づく道の駅は、国土交通省によって登録された一般道の休憩施設。24」時間無料で使える駐車場やトイレを備え、道路状況や観光案内、緊急時の医療情報も提供する。市町村がつくるのが基本だが、運営は第三セクターや民間が担う場合が多いという。 
 「高速道路のパーキングエリアのような場を一般道にも」と求める声があり、93年に全国103ヵ所が登録。4月末、1040駅までひろがった。国交省によると、12年の全国の道の駅の総購買客数は2億1千万人。2100億円という売上額はコンビニ5位に相当する。

投稿者: 松村税務会計事務所

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