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2015.06.24更新

欲しい旅行ガイド編集
JTB系7月にも全国を網羅

 旅行雑誌「るるぶ」を手がけるJTBパブリッシング(東京・新宿)が旅行ガイドのコンテンツをバラ売りする電子書籍サービスを強化している。利用者は旅行ガイドに載っている記事から必要な情報だけを購入できる。現在は北海道や九州などのガイド本が中心だが、7月にも全国に広げるほか出版社200社の雑誌に載る旅行記事なども取り込めるようにする。

 旅行ガイド本の販売は口コミサイトの普及によって苦戦している。スマートフォン(スマホ)やタブレット(多機能携帯端末)で自分の欲しいガイド本や旅行雑誌の記事を手軽に読めるようにして、市場の活性化につなげたい考えだ。
 電子書籍サービス「たびのたね」は旅行ガイドブックの記事を特集ごとに抜粋して購入できる。例えば「るるぶ九州」は1冊700円だが、「九州の産業革命遺産徹底ガイドBOOK」だけを購入すると54円、「長崎エリアガイド」なら173円になる。
 購入した書籍データは1つのファイルにまとめて1冊の電子書籍のように利用できる。コンテンツごとにファイルを開く手間が省略でき、旅行先での利便性が高まる。編集したファイルは複数のスマホやタブレットに取り込め、家族や友人らと共有できる。
 ガイド本「るるぶ」のほか、交通新聞社の「散歩の達人」やマガジンハウスの「HANAKO」などの人気のある本や雑誌もバラ売りの対象としている。これまで北海道と九州・沖縄、関東の出版社50社の雑誌や本を取り扱っている。これを7月メドで200社近くに拡大し、全国のガイド本を網羅する考え。
 地方の中小零細の出版社が発刊している全国に流通していない「ご当地本」も取り扱う。北陸新幹線が開通したのを受け、北陸3県のガイドブックや雑誌の販売を始める。電子化作業はJTB側が手掛け、地域の出版社の販路拡大につなげる。
 出版社側はどのコンテンツに需要があるかが販売実績から確認できるため、今後の編集作業に生かせる。
 「たびのたね」はこれまで、1回に3〜4つのコンテンツを購入するリピーター層が目立ち、今後も一定の需要が見込めるという。特に、穴場の観光スポットを探している人の需要を見込んでいる。
 書籍データには購入した人が無断で商用利用するのを防ぐために、購入者のメールアドレスなどのデータを埋め込んでおり、違反があった場合には警告が通知される仕組みも導入した。

投稿者: 松村税務会計事務所

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