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2015.06.17更新

五感に訴え仕事お助け

 耳栓やアロマオイルなど、人間の五感に訴えて集中力を高めることをうたう製品が相次ぎ登場し、売り上げを伸ばしている。科学的裏付けが後押しする形で、仕事のカンフル剤として注目を集めだした。集中力向上グッズを使った感想はどうか。関連市場の行き先は。日本経済新聞社が評価を依頼する「新製品評価委員会」(委員長・片岡寛一橋大学名誉教授)からのレポート。


集中力向上グッズ

 「思考を一点に集めると、成功の切り札となる力が生まれる」(セロン・Q・デュモン著「集中力」)。その妨げとなる雑音の排除を売り物にヒットしているのがキングジムの「デジタル耳栓」だ。
 乗り物内の騒音やエアコンの空調音などを90%抑え、人の呼びかけやアナウンスはしっかり聞き取れる。年間販売台数は目標の3倍、2万台以上にのぼる。
 試用した評価委員会からは「情報化社会ににあってメールや携帯電話の着信音が耳に入る機会が増えた。雑音に敏感な世相にマッチする」(商品研究所長)と支持する声が上がった。高機能耳栓を販売するエーイー・ザ・サウンズカンパニー(福岡県古賀市)では顧客から「職場が騒がしくて仕事に集中できない」とする相談が目立つという。
 アロマオイルで臭覚に訴える動きもある。ニールズヤードレメディーズ(東京・新宿)の「アロマパルススタディ」は、ローズマリーなどの香りで仕事の効率が上がるとする。ポケットサイズのボトル入りで携帯しやすく、昨年の売り上げは前年を3割上回った。
 商品経済学専攻の大学教授は「集中力が高まりそうな使用感だ。アロマになじみが薄い男性に売り込める」と指摘。家電製品総合アドバイザーは「覚醒作用が高く、主にリラックス用に使われていたアロマ市場の裾野を広げそう」とみる。
 ただ個人差はあり、こうした商品の効果を疑問視する向きもある。デジタル耳せんに関して商品経済学専攻の大学教授は「コードがすれる音や自分の呼吸音が逆に耳障り」とする。コミュニケーションプランナーはアロマオイルを「香料が全般に苦手でかえって気が散る」と感じたという。
 キングジムが2月に発売したノート「スタンディア」はけい線を薄い青色にして、視覚上の「ノイズ」を減らす。裏写りしにくい肉厚の用紙を使い、集中力を落とさず筆記できるとするが、評価委員の間では「効果は実感できない」と厳しい見方が大勢を占めた。
 ただ、コンセプト自体に関しては「提案力があり、トレンドを生む可能性をはらむ」(商品学専攻の大学教授)などと有望視する向きが多い。
 片岡委員長は「市場創造力があるコンセプト」としながら、「関連商品の感じ方には個人差が付きまとう。信じれば効きやすいのかも知れない」と結んだ。

投稿者: 松村税務会計事務所

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