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2014.12.29更新

初飛行前倒しも視野

 三菱航空機(名古屋市港区)が開発中の国産小型旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」が、いよいよ今春にも飛行試験に入る。2015年4〜6月に計画する初飛行の前倒しも視野に入れて急ピッチで地上試験を進めている。製造を担う三菱重工業は16年初頭にMRJの量産工場を稼動する。MRJが世界の空を舞う日が着実に近づいている。
 「国産旅客機復活は三菱重工業の、日本の夢」。10月18日のロールアウト(完成披露)式典で、大宮英明三菱重工業会長は満面の笑みをたたて完成したMRJを見上げた。宮永俊一三菱重工業社長も「MRJは(当社の)大きな事業の柱に育てられる」と意気込んだ。
 日本の航空機産業は1964年に形式証明を取得した「YS11」以来、約50年間も旅客機開発から遠のき、民間機分野では海外メーカーの協力会社にとどまっている。それだけにMRJは大きな意味を持つ。部品や装備品といった関連産業への技術波及も期待される。
 開発のブランクは大きく、当時の技術者は去り、設計・製造ノウハウが消えかけていた。三菱航空機は設計変更や形式証明の手続きに手間取り、すでに3回、納入を遅らせた。それでも受注は好調だ。現時点で日米、ミャンマーの6社から計407機を受注している。今後も形式証明の取得や量産、顧客サポート体制の整備など課題は多い。川井昭陽三菱航空機社長は「ロールアウトは通過点でしかない」と気を引き締める。

投稿者: 松村税務会計事務所

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