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2014.07.09更新

こんにちは北区王子の税理士松村憲です。
 人手不足が外食、小売り、運輸など幅広い業種に広がっている。働き手の減少という構造的な要因に加え、景気の回復基調でパート・アルバイトの奪い合いが起きているためだ。時給上昇だけでなく、賞与を支給したり、正社員化したりする動きも出てきた。

すき家深夜営業中止、ワタミ60店閉鎖

 「(午後)9時半がラストオーダーです。入口を閉めるので、裏口からお帰りください」。東京都心にある牛丼チェーン店「すき家」の店員は、食事中の客にこう告げた。通常24時間営業だが、3月下旬から午前9時〜午後10時に短縮したアルバイトが辞め、店を回せなくなった。別の店では、アルバイト募集のポスターの深夜時給1325円という印刷の上に、手書きで1375円と記されていた。
 都内のすき家で働く複数のアルバイト店員は「大学生のバイトが辞めてから人が集まらない」「朝まで一人なので仕事はきつい」と口にする。2月以降、約250店が一時休業や短縮営業に追い込まれた。牛丼大手3社の中で最後発のすき家は、急ピッチの出店で2008年に吉野家を抜き、業界首位に躍り出た。急成長を支えたのが、深夜に店員一人で接客や調理を担当する「ギリギリの人員」(アルバイト店員)。メニューの多様化で仕事がふえ、営業ができなくなるほどの大量の退職者につながった。
 居酒屋チェーン「和民」を運営するワタミも、全体の店舗数の約1割にあたる60店を今年度中に閉鎖、1店当たりの人員を増やし、職場環境改善を進める。長時間労働が常態化しているチェーン店もあり、飲食業はもともと敬遠されがちだったが、景気が良くなり他業種でもアルバイトの条件が改善した。「バイトに対する教育が不十分で、やる気、やりがいをうまく引き出せていない」(リクルートワークス研究所の戸田淳仁研究員)ことも要因のようだ。
 人手が足りないのは飲食業だけではない。建設業では、復興需要や公共事業の増加で、入札不調や工期の遅れが相次ぐ。運送業界も3月まで「駆け込み需要で配送の以来が増え、仕事を受けきれなかった」(都内の運送業者)という。
 アルバイトの時給は上昇を続ける。リクルートジョブスの募集時平均時給調査(3大都市圏)によると、3月は前年同月比6円増の948円と、9ヵ月連続で前年を上回った。中華料理屋チェーン「日高屋」を展開するハイディ日高はアルバイト店員に1回数万円の賞与を年2回支給する制度を創設。吉野家は店長に親睦費用を支給しアルバイト店員との結束を強めている。
 3月の有効求人倍率は前年から0・02ポイント上昇の1.07倍と、16ヵ月連続で改善07年6月以来、6年9ヵ月ぶりの高水準となった。支えているのは、雇用が不安定で賃金も安いパート・アルバイトなどの非正規従業員。1990年代前半に約20%だった非正規の割合は今や37%を超える。
 一部の企業では非正規社員を正社員化する動きもでてきた。カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは、3万人の非正規従業員のうち、新規採用も含め1万6000人を地域正社員にする。短時間勤務を認めるほか、休暇や年金の制度も統一する。柳井正会長兼社長は「良い人材を確保するには待遇を改善しないといけない」と説明する。家具販売「イケア・ジャパン」はパート従業員の待遇を正社員にそろえる。
 ニッセイ基礎研究所の久我尚子・准主任研究員は正社員化の動きについて「非正規では定着率が低くなり、ノウハウが蓄積されないという反省があった」と指摘している。

投稿者: 松村税務会計事務所

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