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2014.02.27更新

こんにちは北区王子の税理士松村憲です。
家庭料理の定番だったカレーライスが食卓に上がる機会が減っている。高齢世帯や子どものいない少人数世帯が増え、煮込み料理のカレーは「手間がかかる」と敬遠されているようだ。食品メーカーは、フライパンを使って10分以内で作れるソースや粉末タイプの新商品を開発し、「カレー復権」に躍起だ。

 洗い物が面倒 
 調理に手間 メーカー、時間短縮タイプ販売

 「昔は週に一回はカレーを作った」と話すのは、堺市堺区の田中篤子さん(67)。3人の息子に食べさせようと、朝からコトコトとカレーを煮込んだ。大きな鍋に固形のルーを数個入れ、チキンスープでで仕立てた。タマネギは6個使い、ニンジンをすって入れるなど工夫した。大量に作っても、一度の食事できれいになくなった。
 だが子どもは独立し、今は一人暮らし。最近は家でカレーを食べることも減り、食べる時は専らレトルトだ。「カレー作りは若いからできた。懐かしい思い出です」
 福岡市中央区の米田賀代子さん(64)も「昔はカレーを作ると子どもも喜んでくれたけど、今は80代の母と二人暮らし。少量作ってもおいしくないし、冷凍してもまずい。やっぱりカレーは若い人の食べ物ね」と語る。
 高齢世帯だけでない。今夏に育休から復帰したばかりの東京都の女性会社員(40)も「忙しいとき時はレトルトを使う。カレールーは以前買わなくなっているかも」と話す。
 総務省の家計調査によると、昨年2人以上の世帯でカレールーを購入した量は1691グラム。2000年ごろまでは2000グラム前後で安定していたが、ここ10年ほどは右肩下がりの状態が続いている。
 江崎グリコが11年、大都市権に住む20~50代の既婚女性と単身世帯の男女に行ったインターネット調査で、カレーを作る時に不満な点を尋ねたところ「洗い物の汚れが取れにくい」(58%)「多く作り過ぎてしまう」(47%)「調理に時間がかかる」(31%)などが上位にあがった。
 同社広報は「子どものいる家庭はともかく、夫婦だけの世帯は、カレーを家庭で作るのは面倒と感じ、作る頻度が減っているのでは」と分析。昨年8月に初の粉末商品を発売した。ハウス食品やエスビー食品など、箱入りのカレールーで人気を博す他の食品メーカーも、昨年にかけて同様の商品を発売している。
 これらの商品は、フライパンで肉などを炒めた後にソースや粉末を入れて一煮立ちさせるだけで出来上がる。また、従来の固形ルーは、ルーを固めるため製造時に油脂を加えており、脂汚れの元になっていたが、粉末ソースタイプの製品は油脂が少ないため、後片付けも楽だという。
 ハウス食品は「家族みんなで食べ、一晩寝かせたカレーを楽しむには固形ルーを、時間がない時はフライパン用のカレーを」(広報)と「使い分け」を進めている。

投稿者: 松村税務会計事務所

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