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2014.02.05更新

こんにちは北区王子の税理士松村憲です。
 気管支喘息は患者数も多く、なかなか完治にはいたらない厄介な慢性病です。発作が起きると大変苦しく、重症の場合、命にもかかわることもあるため、まず発作時の症状をすみやかに抑える対症療法薬が必要です。
 発作時には即効性のある西洋薬があるので、漢方薬の出番はほとんどありません。一方、平常時に発作の頻度を抑える目的で使う薬に関しては、漢方薬が有効な場合が多いので、西洋薬と併用するのが効果的です。
 漢方薬は長期に使用しても副作用の危険が少ないので、併用することで結果的に西洋薬の量を減らすことができる上、鼻炎や花粉症などを併発している症例に対して、一つの処方で両方の病気の改善が期待できるメリットがあります。うまくいけば、発作が起こらない状態にまで改善できる場合もあります。
 体質や症状にあわせてさまざまな処方がありますが、最もよく使われているのが柴朴湯です。炎症を和らげる小柴胡湯と、せきを鎮める半夏厚朴湯などをあわせた方剤で、これらが一緒に働くことで、発作を抑えるとともに、高ぶる気分を安定させ、気持ちを落ち着かせるのにも役立ちます。
 また、体力があまりない人には、補中益気湯を用います。炎症を抑える柴胡のほか、血行を促進する当帰、滋養強壮作用のある人参、胃腸の働きをよくする陳皮や生姜などで構成されており、発作で消耗した体力を回復させて、心身の元気を取り戻す手助けをしてくれます。

投稿者: 松村税務会計事務所

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