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2013.11.12更新

こんにちは北区王子の税理士松村憲です。
株主配分の一環として自社製品や割引券などを株主に提供する株主優待制度を導入する企業が広がっている。導入社数は8月末時点で1085社に達し、2008年10月の1067社を上回り、過去最高となった。14年1月に始まる小額投資非課税制度(日本版ISA=NISA)をにらみ、個性的な株主優待で長く保有してくれる個人投資家をひき付けるのが狙いだ。

8月末1085社NISAにらむ 宿泊施設を割引、マラソン参加権など

野村インベスター・リレーションズ(IR)によると、上場企業や不動産投資信託(REIT)で今年に入り株式優待を新設したのは57社。8ヵ月間で昨年1年間の新設社数(56社)をうわまわった。14年1月にNISAが始まるため、より多くの個人株主づくりにつなげようと期中に株主優待制度の新設を発表したり拡充したりする企業が例年より多いという。
 ソフトバンクは今年から3月、9月末時点で同社の携帯電話を利用する株主に対し、定額料金制「ホワイトプラン」の基本使用料(月額980円)を6ヵ月無料とする。新規か既存の契約に関係なく一律無料とする内容に変え、分かりやすくした。
 ディー・エヌ・エーは横浜DeNAベイスターズの試合を観戦できる優待を2月に導入。3月末の発行済み株式に占める個人株主の比率は、昨年9月末より7ポイント増え、33%になった。
 7月に上場したREIT、星野リゾート・リート投資法人は4月、10月時点の投資主(事業会社株式に相当)に投資先で星野リゾートが運営する宿泊施設の割引券を贈る。
 ミズノは今年から3月末時点の株主を対象に、協賛する大阪マラソンの参加権を希望者に抽選で提供する優待内容を加えた。ランニングに関心のある消費者に株主になってもらう狙いだ。今年、開催する分の抽選の応募はすで締め切った。対象は30人だが、応募者数は500人弱だった。ミズノは「協賛を続けられたら来年以降は枠を増やしたい」としている。
 長く保有してくれる株主を優遇する企業も増えている。キューピーは15年11月期から株主優待の対象を3年以上続けて保有した株主とする。今年11月末の株主には経過措置を設けるが、長期保有の株主を重視する姿勢を鮮明にする。ニプロも6月、保有年数が長い株主を優遇する株主優待制度に変更した。

小額投資非課税制度とは~
 (日本版ISA=NISA)
毎年投資元本で100万円を上限として、株式や投資信託、配当・売却益が5年間、非課税になる制度。不動産投資信託(REIT)も対称となる。利用するには専用口座を証券会社や銀行などに開く必要がある。

投稿者: 松村税務会計事務所

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