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2013.10.22更新

こんにちは北区王子の税理士松村憲です。
出版各社が新刊の前面電子化を打ち出すなど、電子書籍市場が普及期に入った。利用者はインターネットに慣れ親しんだ世代が中心だが、シニアの間でも電子書籍を楽しむ動きが広がっている。書店に出かけずにネット上で読んでみたい本を自由に選び、文字を大きく表示できるから読みやすい。いくつになっても新しい楽しみを見つけ出す元気な高齢者が、市場拡大のけん引約になりそうだ。

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 「みなさん、ラベノ って知っていますか。読んでみると面白いですよ」。都内のホテルの会議室で白井友和さん(85)が電子書籍端末を手に呼びかけると、会場にいた70~80代の男女やく30人が熱心に手元の端末を操作し始めた。
 「ラノベ」とはライトノベルの略称。想定読者は10~20代の若年層で、アニメ調の美少女イラストを表紙にすることが多い。「紙の書籍だと手に取りづらいが、電子書籍なら気兼ねなく買える。新しいおもしろさをみつけた」と話す白井さんの表情は若々しい。
 白井さんはパソコン好きのシニアの集まりである「コンピユーターおばあちゃんの会」のメンバー。専用端末を最近購入し、すでに100冊を超える書籍を楽しんでいる。この日は会のメンバーに楽しさを伝えようと講師役を買って出た。
 おばあちゃんの会代表の大川加代子さん(83)によれば「最近は電子書籍を楽しむ会員が増えている」のだという。大川さん自身は読むだけでは飽きたらず、自ら電子書籍を製作した。
 その名も「アッと爺婆ドッと混む」。ワープロで書いた文章を、電子書籍の標準的なデータ形式である「EPUB」に変換して、ホームページで公開している。同会の歴史をまとめたもので、現在は3巻まで刊行済みだ。「ライフワークとして書き続けたい」と笑う。
 インプレスビジネスメディアの「電子書籍ビジネス調査報告書2013」によれば有料または無料の電子書籍の利用率は男女とも10代が30%前後で最多。60代以上は10%前後だ。一方で電子書籍の購入金額は50~60代が高くなるという。
 「おばあちゃんの会」に限らず、電子書籍に魅せられるシニアは多い。
「紙の本より安く買えることが多い。洋書の翻訳書を何冊か購入して、翻訳の違いを楽しんでいる」と話すのは都内に住む80歳の女性。60歳代男性は「軽くて持ち運びしやすく、電車の待ち時間が楽しくなった」という。
 「専用端末はまだまだ使いにくい。目的の本を探すのが大変」(70代の男性)といった厳しい改善要求は、電子書籍をビジネスを手掛ける企業にとって貴重だ。
 高齢者が使いやすいサービスは、世代に関係なく使いやすい「ユニバーサルデザイン」。シニアが電子書籍ビジネスのけん引役になる。

投稿者: 松村税務会計事務所

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