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2013.09.11更新

社会映すメッセージ表現と配慮板挟み

 マナー、環境、子育て、ボランティアなどこれまでACが発信してきたメッセージは、時々の日本の世相を反映してきた。
  だが近年、ACは広告の表現にも悩んでいる。「思いもしない苦情」が来るケースがふえているためだ。
 例えば、04年度の「抱きしめる、という会話」。母親が娘を抱きしめる映像で愛情表現の大切さを描いたが「母親を亡くした子が傷つく」などの苦情があり、「父親編」が追加された。
 06年度は骨髄バンクへのドナー登録の呼びかけで、白血病と闘った歌手の本田美奈子さんを登場させた。だが、本田さんは闘病の末に亡くなったことから、「私も助からない」と傷ついた患者らの声があった。
 09年度にオレオレ詐欺対策を呼びかけた「したたかおばさん」では、「オレオレ」で電話が始まる場面に実際の被害者がショックを受けたと苦情が相次ぎ、中止に。ACは同年度、審査基準に「傷つく人がいないように配慮されているか」を追加した。
 それでも震災時は様々な苦情が寄せられた。
 活字を読んで蓄積される知識を「知層」と表した広告に、「地震を想起させる」と批判があった。
 震災から半月弱で、これを含む8つのCMの中断をテレビ局に依頼。結果、限られたCMがより高い頻度でお茶の間に流れた。

ACジャパンの主なキャンペーン

1971~みんなで考えましょう(公共マナー)
  
  79~言葉が凶器になる(教育)

  82~もったいないお化け(教育)

  87~僕は、スピードを卒業した(交通)

  93~地球のために、始めよう(環境)

  96~いじめ、カッコ悪い(教育)

  99~ジコ虫、増えています!(公共マナー)

2001~大人を、逃げるな(親子問題・教育)

  05~カレシの元カノの元カレを、知っていますか(エイズ予防財団)

  10~こだまでしょうか(コミュニケーション)

投稿者: 松村税務会計事務所

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