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2013.06.20更新

こんにちは北区王子の税理士松村憲です
今回も流行色と景気の関係についてで3回目になります

12年後ごと循環

映像やグラフィックデザインの専門家などを養成するデジタルハリウッド大学(東京都千代田区)の、先端色彩学が専門の教授南雲冶嘉さん(69)から驚くべき話を聞きいた。「流行色は独自の12年周期で循環しています」
 世の中に出回る様々な製品の色を調べ、それぞれの出現の多寡を年別に分析する研究によって、色の流行とは黒を中心とする「無彩色」と、赤を軸とする「有彩色」のせめぎ合いだということがわかるのだと南雲さんはいう。無彩色は地味で、白やグレーを含む。有彩は色は明るい派手な色で、黄やオレンジが仲間だ。
 無彩色はほかのたいていの色とあわせやすいので、流行では常に有彩色より優位。だが、12年に一度、流行で有彩色が頂点に達し、無彩色は底になり、両者の人気の差がかなり縮まる時期がある。その後はまた、有彩色は衰え、無彩色の人気が高まっていく。
 日本の流行色は数年前に有彩色がピークに達した。
「家電量販店のナゾが解けた!」東京都新宿区のビックカメラ新宿東口店(ビックロ)で担当者が「この数年は調理家電を軸に赤色ブーム」と話していた。
 火付け役とされる家電メーカー、シャープの長谷美岐さん(39)が紹介したのは04年発売の新型オーブン「ヘルシオ」だ。当時の調理家電はシルバー、ベージュが主流だったが、ヘルシオは赤とシルバーの2色にした。強い存在感を示す赤を採用することで新製品を印象づけようとした。当初は赤が出荷の2割程度と予測したが、結果は5割に達した。
 南雲さんの12年周期説では、ちょうど有彩色が盛り上がり始めた時期にあたる。
 いまヘルシオシリーズの中心はオーブンレンジ、炊飯器、ジューサーの3種で、いずれも赤色が出荷台数の過半数を占める。他社も追従し、調理家電売り場を赤く染めた。
 色の好みに性差が有り、企業のマーケティングに影響していることもわかった。日本色彩研究所(さいたま市)の名取和幸さん(52)が代表例として示したのは日中韓3ヵ国の大学生を対象に実施された04年の調査。男性の好みは青、黒、白、赤という4つの「強い色」に集中。一方、女性の嗜好はピンク、水色、黄を含むもっと多くの種類に広がり、明るい色が多かった。
 ペンタックスリコーイメージングハカメラを多色化して女性ユーザーを増やした。12年10月には色の組み合わせが100通りの「ペンタックスQ10」を発売、ミラーレスカメラ市場をけん引する。
ただ「色は経済を盛り上げる重要な要素ですが、関係は多面的でひと言では表せません」もと言う。

投稿者: 松村税務会計事務所

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